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兄への依存心を断つために家を出てみたり更生みたいなことを試みてみたりしたものの、結局のところ、俺はあんまり変わっていなかった。
相変わらずコウとは一緒に暮らしているし、入学式の前日に偶然再会した幼馴染の女の子とは、何がどういうわけか学校もクラスも同じで、俺の前の席に座っていた。
今は最初のホームルーム、クラスメイトがそれぞれに一言ずつ自己紹介をするという、恒例のアレだ。コウに言わせれば「メンドクセー」その行事ではあるが、俺は別に嫌いではない。自分の番が来るまでは、机に肘をついてぼーっとしていられる。
そしてちょうど、俺の前の席についている幼馴染が立ち上がった。
「○○中出身、小波みなこ。ただの人間には興味ありません。この中に、屈折した王子かその兄弟、学力・芸術・運動・流行のいずれかに精通した者、外出もしくはタッチによりルートが開通する隠しキャラがいたら、わたしのところに来なさい。以上」
教室が騒然となる。まあそうだろうな。こんなメチャクチャな自己紹介なんてされたら誰だってそうなる。俺でもそうなる。
再び椅子に座った彼女を見届けてから、俺はゆっくりと立ち上がって、こう言った。
「△△中出身、桜井琉夏。屈折した王子です」
驚愕の表情で彼女が振り向くのが分かった。
続かない!
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重ね重ねすみません。ハルヒ読んだことすらないのにこんなの書いちゃって……
ルカ「まったくだ」
バンビ「キョン、アンタにときめくわよ!」
ルカ「キョンじゃねーしオマエもハルヒじゃねえだろ」
バンビ「う、うるさいわね!」
ルカ「……まあ、ときめく分には一向に構わん」
そういえば、「こ」なみ、「さ」くらい、で出席番号的にもちょうどいい感じだなあ。
[1回]
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